音楽ライターさんに僕のことを書いてもらいました。

これは嬉しい展開に

ある種、気ままにやって来たことなのですが、僕の音楽をプロであるライターさんが、批評してくれるという、嬉しいメッセージがあったので、そのまま記載させて頂こうかとお願いして見たところ、書いていただきました。

kさんには、とあるお仕事をお願いしようと思っていたのですが、お互いの都合が付かず、お仕事はなくなりました。

しかし、僕のことをしっかり見てくれて、感想をいただけたのです。

出会って、うまくいかなくても、しっかり繋がっている一例だと思うので、みんなも心のこもったやり取りをすると良いと思います。

 

→以下、kさんから。

時代は、変わるー

だいごろうさんへのファンレター

0.

だいごろうさんのブログをご覧の皆さん、こんにちは。

私は駆け出しのWeb音楽ライターで、名前は…そうですね、kとしておきます。

最初、だいごろうさんが「僕のレビューを書いてくれませんか?」と依頼して下さいました。

「喜んで!」と即答するも、それから一週間経っても…一ヶ月経っても…一向にアイディアがまとまらず、レビューらしい文章がまったく書けません。

そして、やがて気付いたのです。

あぁ、冷静に書けないのは、私がただのだいごろファンだからだ。

10~20代のアイドルやロックバンドのレビュー記事なら冷静に、いくらでも量産できます。

が、私がだいごろうさんに寄せる期待は、あまりにでかすぎるのです。年齢が近い事もあるし。

 

…そんなわけで、だいごろうさんを2ヶ月以上もお待たせし、やっと出来上がったのが↓のレビ…いや、ただのファンレターです。

長ったらしくてすみません。よろしければ、最後までお付き合い下さい。

1.

長く一緒に暮らしている人が突然、びっくりするような事を言う時があります。

昨夜TVをつけていると、CMソングに対して家内が、「なに歌ってるか聴き取れへん!もっと分かるように歌ってほしいわ~」と言うのです。

それは流行りの歌手さんの曲で、「いやこの歌かっこいいと思うで」かなんか言っておきましたが、はぁ…。

歌詞が聴き取れないだけで腹が立つのか…。

音楽の好み・接し方、音楽に期待するものは、本当に人それぞれですね。

私も昔は、レコードやCDを毎月何万円分も買い込んで随分と散財したものです。

今は月々¥1,000程払えば、ストリーミングで聴きたいもの殆ど聴けちゃうんだから。

場所も取らないし、時代も変わったもんだ。いい時代になった…のか?

いやいや。ストリーミングアプリで聴ける何十万曲なんて、ただの氷山の一角。

世の中にはまだまだ、予想もしなかった感動との出逢いが至るところにあるもんなんです。

2.

私はポップ・ミュージックが好きです。どんなジャンルでも、全部好き。

昔は世界中の、7インチのシングル数枚出しては消えて行くようなインディー・ギターバンドや、日本でも西新宿の雑居ビルの中の専門店でしか買えないような無名のノイズや現代音楽まで…滅茶苦茶買い込んでたものですよ。

とにかく、この世界にある音楽全部聴く!くらいの勢いで聴いていました。

笑っちゃいますけどね。絶対限界あるのに。

でもそんな事を何十年繰り返していても、いまだに新鮮な驚きがあります。

例えばジャズ、若い頃は正直聴いても全然楽しくなかった。

けど最近になって、漫画の「Blue Giant」とか

坂道のアポロン」とかを読み、「そうかジャズってこう聴けばいいのか!」って気付かされたりする。そんな事もあるのです。

昔聴いてたものを聴き返して新しい発見をすることもあるし、本当にきりがありません。

…だけど、じゃあ音楽なら何でも好きなのかって言われたらそういう訳でもないんですよ、もちろん。

騙されるのは嫌だから。

なぜ人は歌ったり踊ったり絵を描いたりするんだろう。それは、いつか死ぬからです。

なら人が真剣に、魂を削るようにして作った音楽があれば、それを聴きたい。知りたい。

なぜ私はこんなに音楽を聴くんだろう。それは、この世界で人が生きているという事を知りたいからです。

毎日、すれ違って行く人達とあいさつをする。この人達が私を生かしてくれている、大切にしなければ。

だけどこの人達は本当に生きているのか、呼吸をしているのか、感情があるのか。

わからない。

わかったような気にはなれるけど、実感できない。

実感させてくれよと思う。何でもいいから、どこにいてもいいから。

ギターの弦や太鼓の皮を振動させて伝えてくれよ、とか。そんな事を私は考えていたのかも知れん、と最近気付きました。

よくわからないけど…。この世界で自分の事を一番よく知らないのは自分、だし。

3.

ひょんなきっかけで、だいごろうさんの事を知りました。

まぁ本当に些細なきっかけでした。

ギター一本と歌だけの音楽をやっているとの事。ブログと動画も拝見しました。

事務所にも所属しないで、CDも自主リリースなんやね。ライブチケットの手売りまでしてはる。

平日はサラリーマンをしながら、休日は電車等を乗り継いでライヴの為に全国を飛び回り…ブログ見ると、凄いスケジュール。

インディーとか地元で地道に活動するアマチュアバンドみたいのは山ほど見てきたけど、ここまで、たった一人でやってる人は見たことがありません。

「ブレイクを目指して、長く地道に活動している」。

「この次は野音、その次は武道館」!…それは、凄い。

実現できたら、それは本当に凄い事です。

だけど…この人の音楽は、そんな目標がなくたって、もう充分完成している気がする。

「アーティストが、音楽そのものが変わらなくても、消費されることでその価値が変わってしまう。」

そんな事も、世の中には本当にあると思います。

ただ、一切の誤魔化しのないこの音楽を聴きながら、満ち足りている自分が今ここにいます。

このままずっと何もかも変わらないで、ずっと聴き続けていられたらな…なんて思った。ただそれだけです。

演ってる本人からしたら、「この大変さがずっと続くのかよ!」と思われるのかも知れません(笑)

ただ、

「人が生きているんだったら、それを伝えてくれる音楽が聴きたい」

それは、この先もずっと変わりません。

4.

Youtubeのだいごろうチャンネルで、動画を一時期本当に見まくりました。

「蜃気楼」、「bird」がいいですね。単純に歌としてのクオリティーが、パワーが凄い。ポップ・ソングとしての普遍性を充分に備えていると思います。

私は「HEAD」も好きだな。働く男のテーマソングだ。一回聴いたら覚えてしまった。

この人歌の凄さに目が(耳が)行きがちだけど、なにげにギターのフレージングも凄いです。

Velvet Undergroundは好きなのかな。

いやそれより、私がむちゃ好きだった80年代英国のギターバンド、The weather prophets

FELT を思い出させる!

…なんて言っても誰にも伝わりませんね。私が受けた印象はそんな感じですが…印象なんて人それぞれ、そんな事はどうでもいいか。

ただ聴いていると伝わってくる、動きます。何が?

よくわかんないけど戻って行きます。自分が。

まだ夢とか希望があった頃に。

妄想でもなんでもいい。明日の朝起きて戦いに行くためにそれが必要なんです。誰だってそうでしょ?

5.

動画で圧巻だったのは、「Zibeta at 神楽坂」です。曲は「蜃気楼」。

いつも通り道端に座って歌ってるだいごろうさんですがこの時、冴えまくってますよ(と、私が勝手に思ってるだけ)。

街の喧騒の中に曲が溶けこんで、まるでフィールドレコーディングです。ここに居たかったねぇ。

この時テンポが変則的で、自由に歌ってますね。

ギターのストロークはまるで漫画の「バガボンド」で、山中で無心に剣を振るう宮本武蔵みたいです。

強くなることは、無になること、世界と一体になること。何も考えてないようで、そこに全てあるような。

伝える為に弾いているはずなのに、ただ弦が鳴っている。何も語っていないみたい。

歌詞はあの「蜃気楼」なのに、何故だかそんな風に感じました。

言葉がもつ「音」が「意味」からふっと開放されて、本当の心の動きを反映している瞬間を見たような…。

…なんて考え過ぎですかね?なんか恥ずかしくなってきた。

6.

曲が終わって、ふとだいごろうさんがカメラの向きを変えると…。

…誰もいない!

誰も聴いてなかったのか?なんだそれ。なんだこの世界。

でも、起こってました。何かが。何だかよくわかんないけど。

だいごろうさん私、明日も元気に仕事行ってきます。色々大変だけど…。

いつもメッセージや動画ありがとうございます。なかなか返事しなくてすみませんでした。

(おわり)

 

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